2008年8月25日 星期一

[六弦アリス] 少女幻想奇譚

01.気高く美しく (from 美女と野獣)
02.Doll (from 白雪姫)
03.ラプンツェル (from ラプンツェル)
04.murderer (from ヘンゼルとグレーテル)
05.茨の腕 (from いばら姫)
06.Lost Dream (from ピーターパン)
07.Queen of Heart (from 不思議の国のアリス)
08.灰の白 (from シンデレラ)
09.幸せの家 (from ブレーメンの音楽隊)

気高く美しく

作詞:六弦A助
作.編曲:六弦A助
Vocal & Chorus:櫻井アンナ
Choir:六弦アリス混声遺言合唱団
Piano:六弦A助


目を閉じたらいつでも、届くはずのないキミに逢えた
醜いこの僕でも 笑えるような気がした


こんな姿でいなければ、伝わる想いもあったのに
こんな姿でいなければ、向き合う事もできたのに
キミはとても綺麗だけど 心はきっと醜いのでしょう
薄汚れた両の手で 醜い僕に触れてごらん

キミがいなくなる日は、笑っていられる気がしたのに
優しく微笑むから涙が溢れた―――。

目眩がするほどに繰り返す痛みは やがて訪れる終幕の旋律
せめてキミのためにこの歌を ――キミは気付いてくれるだろうか

キミが笑うのは誰の為? これ以上期待させないで
可笑しいでしょう? だって僕はこんなにも惨めだから


キミがいなくなる日は、笑っていられる気がしたのに
優しく微笑むから涙が溢れた

目を閉じたらいつでも、届くはずのないキミに逢えた
醜いこの僕でも 笑えるような気がした

Doll

作詞:久遠ゆん
作.編曲:SYU
Vocal & Chorus:久遠ゆん
Guitar:SYU
Bass:SYU


砕れた硝子を拾うように
手に取れば傷を負っていく
握り諦めれば滴る雫で
この身ごと染めてしまいそう

私じゃなければ許されないから

選ばれることでしか私は満ちたされないの
そこは私だけの場所なのに 何しているの
他の誰でもない私だけが私だと
言って 叫んで 声が枯れてしまったとしても

鮮やかな果実で誘って
私の願いを叶えるの
口にしたなら蝕まれるだけ
この身のように沈んでいく

貴女じゃなくても許されないから

振り落とすことでしか自分を守れないから
貴女には硝子の棺がお似合いね
時が過ぎて行くほどに奪われてしまうから
行って 走って 足が燃えてしまったとしても

選ばれることでしか私は満ちたされないの
私には焼けた鉄の靴が似合うの

他の誰でもない私だけが私だと
舞って 踊って この命が尽きてしまうまで
隠さなくていいありのまま描けばいい
偽りの美しさなんて欲しくない

結末はいつでも同じ言葉飾って
それで物語を語り終えているつもりなの

ラプンツェル

作詞:睦鬼
作.編曲:小狐丸
Vocal & Chorus:睦鬼
Choir:Servant Q


わたしは歌う 夢見るように
聞こえるでしょう 遥か塔の上

「おお ラプンツェルや
   ラプンツェル 髪を下げておくれ」

銀の鎧 聖なる勇者の証
黄金の恋の梯子 昇っていらして

わたしが生きる世界は視界
空の機嫌もお構いなしょ

「おお ラプンツェルや
   ラプンツェル 髪を下げておくれ」

偉大な学者様は大きな眼鏡
紐解いて下さいなこの夜の不思議


わたしの名前 彼の菜のあの名
毒薬媚薬媚惑のサラダ

「おお ラプンツェルや
   ラプンツェル 髪を下げておくれ」

しわがれた聞きなれた声が合図ね
ええ、そうよ、おばぁさま 私は孤独よ

わたしは歌う 恋するように
聞こえるでしょう 遥か塔の上

「おお ラプンツェルや
   ラプンツェル 髪を下げておくれ」

綺麗な瞳の異国の王子様
風よりも軽やかにここまで手繰って

(「おお ラプンツェルや
   ラプンツェル 髪を下げておくれ」)

LaLaLa~♪


黄金の恋の梯子 昇っていらして

murderer

作詞:桜璃
作.編曲:Ryo
Vocal & Chorus:桜璃
Guitar:Ryo


あたしが描く物語の中では あたしは弱いお姫様なの
寄り添い歩く王子様に守られ 幸せに暮らすお姫様だった

でも夢見たよりずっと王子様は頼りなく
あたしを守ってなんかくれたなかったから、今
望んだお姫様じゃなく英雄として生きている
魔女を殺したこの手で愚かな家族を守るわ


継母に従い 逆らわなかった偽善者
魔女に捕らわれて何もしない王子様
“たのしく、幸せに暮らした”だなんて
それこそ真っ赤な語り部の嘘

全て忘れたかの様に気楽に生きる彼らは
確かに幸せでしょう 目を背けているもの
だけど罪に染まりきった不器用な小さな手じゃ
幸せなど掴めない これがきっと科された罰


悪夢はもう慣れてきたわ
断末魔の幻聴ももう大丈夫
二人の死 見届けるまでは
きっと継母の代りができる

「憧れの王子様を 助けたかっただけなの」
涙を零し呟いた
あの日の少女は今 死ぬことすら許されず
深い森の奥ひとり
魔女の面影を宿し 誰かの訪れ、待ってる

茨の腕

作詞:久遠ゆん
作.編曲:六弦A助
Vocal & Chorus:久遠ゆん
Choir:六弦アリス混声遺言合唱団
Piano:六弦A助


貴女に贈る棺の夢
永久の夜へと誘う

潤うことを知らない右手の杯に
涙が満ちて映った歪んだ私でも

せめて貴女が生まれたら
そっと微笑んであげる

孤高の城 招かれはしないでしょう
その瞳が私を見ないように
茨の腕 絡めるように抱いたら
一滴も残させはしないのに

私の椅子だけ砂で作られていて
影の重さでも崩れてしまう

だから7つめの願いは
針が齎す眠りを

離宮の罠 逃げられはしないでしょう
その瞼を系で縫い合わせたら
茨の腕 食い込むほどに寄り添い
誰一人と近づけはしないから

Lost Dream

作詞:桜璃
作.編曲:SYU
Vocal & Chorus:桜璃
Guitar:SYU
Bass:SYU


差す星明り 遮ったのは
見覚えのある 懐かしい影

眠る我が児の 手を握り諦め
思い出すのは 少女だった頃

彼の手を取り 飛んだ青空
夢で描いた 御伽の国

変わらぬ姿 少年の儘で
大人になった私に気付かず
あの頃の様に無邪気に笑って
手を引こうとしたけど

ごめんね、そっと謝り告げるわ
夢の国には戻れないことを
私はもう飛べないから この地
踏みしめ歩いてる
君はそのままでいいの?


子どものままで永遠を生きる
君にはこの痛みも喜びも
わからないだろうけど でも今
私は幸せよ

大人になることに怯えないで
君が言う程悪くはないから
裏切ったと泣く君を抱き諦め
あの日の星に祈る
共に歩めますように

Queen of Heart

作詞:睦鬼
作.編曲:Ryo
Vocal & Chorus:睦鬼
Guitar:Ryo


麗しのこの庭園 風さえも畏まる
幾何学原論に基づく一つの芸術品

けれど白い薔薇の花
一体どうした事でしょう?
庭師を今すぐ連れていらっしゃい


華麗なる大行列 全てを跪かせ
枯れること知らぬ栄華 我が身に纏いながら

けれどこの小さな娘
ぼんやり立っているけど
それがどういう事だかおわかり?


首をお刎ね!今更震えて後悔しても遅いわ
首をお刎ね!空っぱな頭などいらないでしょ?
真っ赤な薔薇の炎 染めて完璧な秩序
この私こそがQUEEN of The World


ここは陳列室 罪人たちの標本 迷宮地下牢幻想処刑台


首をお刎ね!その証拠は不充分因って有罪
首をお刎ね!贖いの頭数合せてあげる

すぐに自分の胴が見つからなくなるわ
逆らわない事ねQUEEN of The World

はやく

首をお刎ね!嗚呼ヒステリックな声 頭に響く
どうにかして!誰か声の主の首をお刎ね!

全ては形式的唯美主義の名の下に
この私こそがQUEEN of The Heart

灰の白

作詞:櫻井アンナ
作.編曲:小狐丸
Vocal & Chorus:櫻井アンナ


こんな私の思いを 気付く人はいないでしょ
つかの間の幸せの中 生きる人

ひび割れた手に刻まれた
この傷跡 (証) をもっと深く
切り刻むわ忘れぬように
こっそりと隠しながら

やさしかったあの頃の私のガラスの様な心が
弾け飛んでいつか誰かを傷付ける狂気となるでしょう

こんな私の手をとる人が現れたわ今
歯車が回り出したら踊りましょう

夢が叶うこの瞬間
手の駒が全て揃った見ていなさい
私から逃れる事などできない

やさしかったあの頃の私のガラスの様な心が
弾け飛んでいつか誰かを傷付ける凶器となるでしょう

この魔法で目覚めた私の悪意は
誰にも止められはしないの

さあ幕が上がるわ金切り声の歓声を奏でて
永遠に踊り続けるのが姉さん (アンタ) の宿命よ

やさしかったあの頃の私は今はもう消え失せたわ
狂気の手が伸びる前に愛するパパ (あなた) は逃げ延びていて…

幸せの家

作詞:桜璃
作.編曲:六弦A助
Vocal & Chorus:櫻井アンナ、久遠ゆん、睦鬼、桜璃
Piano:六弦A助
Keyboad:六弦A助


黒い雨に目細めながら 私は独り歩く
誰一人見当たらぬ道を 俯きながら行く

傷だらけの体で喘ぎ伏せる私に
声を掛けたあなたは希望を分けてくれた

二人並んで歩き出す

赤い空が迫る

濡れそばってる体のまま 蹲る私に
優しく居場所をくれたのは 同じ闇持つ人

重い足を引き摺り
絶望に塗れた希望
大事に守りながら
三人で歩いてゆく

滴る雨粒と掛かる葉を払って
開けた視界には大きな屋敷が見える

明日に死なねばならぬこの身 嘆いて泣き叫ぶ
その運命から解き放った 魔法の鍵は「夢」

深い森の更に奥 四人で歩いてゆく
闇のとばりが覆い 木々がざわめく頃

遠くに瞬く 優しい灯
その光辿り 幸せの家へ

求めていた平和に入れて 抱いた夢捨てて
幸せに暮らしましたとさ

朽ち果てて死ぬまで…

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