2013年4月7日 星期日

[Studio-Kurage] さよならポップス

01.Meteorite
02.例えば僕らが意図せず無限螺旋に生きたなら
03.The Theatre of Seven Wonders
04.風の谷のナウシカ
05.宇宙クジラは土星の輪で踊る
06.さようならを歌うよ

官網。

Meteorite
作詞:サクマアイコ
作.編曲:takezou
歌:茶太


霞んだ空に
星が消える
あたしはどうして
泣いてるんだろう?

高く低く 流れる
ノイズ音を数えて
強く永く 漂う
現象にさまよった

理性で綴じた
記憶の物語 眺めて
結論もなく 静かに
傾いた空間

紡ぎ続けたはずの
きみとの糸さえも ah
ほどけていく

アンドロイドは
羊の群れの中
夢見た
それを夢に見るのは
あたしという羊だ

強く速く 伝わる
ノイズ音の狭間で
きみの声を忘れて
しまうような気がした

時は流れて
途方のなさに暮れて
仰いだあの夜

キラ キラ ただ何か
目が 眩んだ
今 蒼く白く帯が
ひとつ 落ちてった

静かな水面に
波紋刻んで
もう後には戻れないと
わかった

何故かは知らない
何かが変わった

ただ 今 思ったことは
「きみに会いたい」

ひずんだドアを開ければ
あふれ出した喧騒に
心 フェイドアウトしてゆく
歌をもっと聴かせて

壊れたピアノ
叩いて更新は途切れ
隙間に流れる

霞んだ空に
星が消える
夢 まぼろし
沈んだ先に

響いた声が
腕を掴み
きみの影が
あたしを射抜く

貫かれた胸の穴は
抑えようもなく
震え続け
もがくほどに
溺れてゆく
街の海に飲まれて
二度と出られない

絶望する夜を
流れ星 切り裂き
遠い感傷を残す

淡く跡を残して
地平線へ消えてった
星は遥か遠くで
燃え尽きて散るけど

キラ キラ
ただ強く 速く光って
今 蒼く白く
帯びて 流れおちる

静かな水面に
波紋刻んで
後戻りは出来ない
世界は変わってく

貫かれた光 
その先にあすが始まるの
今感じる確かな気持ちを
もう忘れないように

何かが変わった
かすかに香った
夜明けに霞んでく星
今 きみ見つける

ha ah


例えば僕らが意図せず無限螺旋に生きたなら
作詞.歌:Nina Branch
作.編曲:takezou


今でも多分 君の手を求めて廻るのは僕だ
何か頂戴 迷うことのない君への印

瞬きをすれば全てが消えた後
届かないまま振り出しに戻る

白いまどろみも覚えている
何故か君だけは・・

広く靡く世界
拙く揺れる世界 
命は涙を溜め溺れて沈む
僕らはそれでも尚 出遭うと決めて生きる
止め処ない繰り返しも厭わないほどに生きる


今でもほら 飽きるほど溢れて廻るのだ
幼い思想 歪む視界
纏わりついてまたもや廻るのだ

てのひらに落ちて冷めては消える水
乾かないまま横顔を伝う

黒い揺り籠が見つめている
とても勝てそうにない・・

息を止めてみても
瞳を閉じてみても
命を示す音が溢れて叩く
今すぐ聴かせたくて
君にも届けたくて
見つけて
此処まで来て
壊れてしまいそうだ


嗚呼
恐がりを助長して絡む繭はまた埋めてゆく
眩しい約束を


僕は此の星にいます
独りで此の星にいます
時々どう仕様もなく寂しく感じます
あるいは君は何処か夜空で生きていますか
見つけたい
見つけられない
僕だけの片割れ


君を忘れそうで
全てを忘れそうで
命を燃やしながら記憶を辿る
例えば叶うのならば
この手で叶うのならば
求めて
求めていて
迎えに行けるように


The Theatre of Seven Wonders
作詞.歌:foolen
作.編曲:takezou


“Ignoramus et ignorabimus” / Orbis tertius
『我々は知らない、知ることはないだろう』 / ダイサンノホシ
Wings blown / a butterfly / drown in the dark / tower’s height / faraway / thunder
吹っ飛ばれた / 蝶の羽 / 闇に沈む / 塔の高さ / 遠く / カミナリ

【ボイスオーバー/voiceover】
On a dreary Sunday evening,
とある退屈な日曜日の夜、見知らぬ顔だらけの街で
A man paces down the sidewalk slowly in a strangers’ town,as if a camel treads down the desert.
まるで砂漠を踏み越える駱駝のように、一人の男はゆっくりと歩道をぶらつく。
Awaits him is a theatre in the size of a phone booth, sitting notelessly in the corner.
彼を待つのは、人気がない街角で立つ、見世物小屋のような小さな映画館。
Endless flow of sounds and images now shift as someone else enters.
スクリーンから音と画面だけが延々とが流されていく。誰かが入れ替わる度また違う場面に。
Here, the same scene is never shown twice.
決して同じものを二度と映し出すことはない。
A space grounded with uncertainty, carrying all mysteries and answers...a mirror of our world.
そこは不確定性さで確立されていた空間…謎と答えをすべて持ち合わせている…我々の世界の鏡。

“Hey bro, yo’ new face on da’ block, check out that alien look!
「おーいそっちの兄さん、新入りなのか?よそよそしいヅラはやめな!
We’ve got our fun in this neighbourhood;
おいらなりにここを楽しむ方を教えてやろう
Hit on the Limbus road, Across the fence and you’ll see,
リンバス通りを下げて、フェンス越しから見える
Most wicked joint in this town——”
この街でもっともおかしなとこってさ——」

The Theatre of Seven Wonders,
7不思議の劇場
You never know what to uncover,
次に何がくるかが分らない
Come grab a seat and watch all mysteries of the literal world,
おいてくれ、言語化された世界のすべての神秘を見て
Stories unload,
物語を荷下ろしする

Labyrinth of seven riddles,
7つの謎の迷宮
The creepy pictures flow like ripples,
不気味な映像が波紋を打つ
No one would get the same visions, ignis fatuus shine on vain,
誰にも同じものを見せえやない、燐火が空虚を灯す
Secrets encoded
秘密が仕組まれてる

Watch out, the lights go off, blinding an unsound mind
気をつけ!照明が落とした。荒れた心を盲目にするため。
Fizzing of spinning reel, rolling films...an antique chair
グルグルと回転するリール、フィルムのノイズ…古びた椅子
Stunners of prophecies, blow in the wind, blow in the wind, blow in the wind
予言の光景が風に吹かれて、吹かれて、吹かれて

【There’s a ballerina walking in the heaven;
そこに虚空を歩くバレリーナがいる。
There is a baby born from the preacher’s head, undead;
そこにアンデッドで、宣教師の頭部から出産する子供がいる。
There is a little drummer trembles in his hair locks, half-dread;
そこに自分の巻髪でコケた小さいドラマーがいる。
There is a robot locked in the Chinese room, misread】
そこに中国語の部屋で閉じ込められて、誤読されたロボットがいる。

Universe of seven riddles,
7つの謎の宇宙
We brood like fireflies on the fiddles,
僕達はフィドルに群がるホタル
Some make a trip to hell, Flower of Coleridge shakes in pain,
何人かが地獄へ旅に出る、コールリッジの花は苦痛に揺れる
Stories dissolve, unbearable plot holes
解体する物語、耐えられないプロットの穴

The cinema of seven wonders,
7不思議の映画館
Oracle’s fruit or drunken gambler’s?
神託の果実か、酔ったギャンブラーか
Come flip the page and find utter answers to the literal world,
ページをめくってくれ、言語世界のすべての答えを見つけて
Stories in mould
模造された物語

Labyrinth of seven riddles,
7つの謎の迷宮
Footprints are shot like living fossils,
生きる化石のように撮られた足跡
No one has second take, ambivalences’ own reaction chain,
誰にも二番目のチャンスがない、二律背反の反応チェーン
Sequence reloads, revisable journal
シークエンスが再読込まれ、改訂可能な記録
——Motion encoded, invisible credits——
 // 符号化されたモーション、見えざるエンドロール //

Cinema of seven wonders,
7不思議の映画館
——Starred in a freak show——
  // 見世物のショーを主演する //
It’s sanity brings us to wander,
我々は正気があるゆえこそ彷徨う
——Drizzles of incidents, fulfilled——
 // 偶然事件の細雨、満たされていく //
Come grab a seat and watch all miseries of the literal world,
おいてくれ、言語化された世界のすべての不幸を見て
Stories evolve, invertible plot holes
進化する物語、ひっくり返せるプロットの穴


Fin. // To be continued...?
終わり // つづき…?


宇宙クジラは土星の輪で踊る
作詞.歌:深水チエ
作.編曲:takezou


百年と十日の果て
ぼくらはガラス越し語らう

目覚めてたどりついた
遊覧する土星の環には
しずむような
たゆたうような
羊飼いたちの声が響く
パンドラ プロメテウス
ぼくは探しにきたんだ
うたうクジラの泳ぐ海


王さまはふとテミスの秘密を囁いた
そうして小さな航路図を授かり
ぼくは旅に出たんだ
星の嵐裂いて 粒子の風浴びて 間隙の波まで
乗り越えて

操舵輪握りしめて
機械の鳥と探すのさ
隠れたスポーク ボイジャーのかけら
宇宙をわたる幾億のいのち
さまよいためらい
ぼくのなか叫ぶ音
そしてクジラの影を見る

だれも知らない磁力が
ぼくの手を引き寄せていくんだ


ひとりきり残されてた
灰色の街の記憶
ごめんねと泣いてたあの子まで

知りたかった
あの子の泣いた理由
どうかぼくの壊れた古い古いAIで
学習したいんだ いつか


錆びつくこの心臓で
最後に踏みしめた世界
いのるような
ことほぐような
かすかな歌をぼくは聞くんだ
パンドラ プロメテウス
あの子まで伝えてよ
ここはクジラの泳ぐ海

ぼくのこころ注ぐ雨


さようならを歌うよ
作詞.歌:南条あきら
作.編曲:takezou


そっと吹いた口笛が響く
きっとどこかで聞いたような調べ
近くて遠い日のことなんだ

なんで泣いてばかりいるんだろうって
だって抱いてくれてる気がするから
いつだっていじわる 変わらないよ、そう

色とりどりの石ころに 名前をつけようとしても
行き交う 星の灯にかき消されていた

廻る廻る時空の中 僕らは
触れて離れゆくけれど
旅路は続くよ ひとつ、またひとつ増えていく傘開き
廻り廻って咲いていく 花たちを
摘んでいくこと できやしない
寂しくはないさ 今は歌うよ
この世界で

人並み以上でも
ああ特別でもない
ただ有りのままで在りたい

近くて遠い日のことなんだ
ああそうやっていつか満ちる音を聴く

互い違いに重なった ポケットの裏側を知って
集めた 星の灯に委ねられていた

伝う伝う虹の端 見つめて
消えて震えそうになるけど
旅路は続くよ ひとつ、またひとつ気の向くまま
伝い伝って向かうのは 僕たちだ
その先まで 待てばいい
寂しくはないさ 今は歌うよ
さようならを