2015年11月29日 星期日

[Fabulatore] Azif

01.幽寂の塔
02.ディマシュクの月
03.潮の引いた街、灰の降る夜

本屆最棒沒有之一。

151208:#2 的歌詞複製貼上的時候只複製到一半,已修正。

幽寂の塔
作詞:Lanthan
作・編曲:orphario
歌:香


その火は、とても尊いはずなのにーー

*石積の塔-自然を穢さず、魂を還す為の施設。
*除魔の教-火を聖なるもののとして崇める密教。
      德を高める為にある事を励行している。


酷く物寂しげな闇の中
芳しい黝い花冠の涙を
憑かれた様に飲み干した

何度も結び直した指切りは
掛け替えのない何彼と常に引換で
誤ちしか犯せなくなった悟性
引き返す事は出来なかった

燃える火の穂に照らされて
自我を取り戻した時には
思い出せない想い出だけが
黒く汚れた手元に残っていて


足が竦む程の悲壮感は
此以上、此処に居られない事を
私に諭してくれたから
芳しい黝い花冠の涙を
振り祓って駆け出した

例え大魔に魅入られ
窶し穢れた身でも
幽寂の塔を昇れるのなら
誰も居ない世界へ連れて行って


今宵、独り石畳に眠る私を


ディマシュクの月
作詞:Asage
作・編曲:orphario
歌:びっと & 香
声:びっと, 香, Asage


月の光に、あの人の面影を見る

・バルドー-元宮廷詩人。誰もが聞き惚れる美声を持つ。
      ある事が切掛けで身一つで砂漠に追放される。
・フィザ-魔道書の精。遍く倫理に反する闇の知識を貯蔵する。


【第1頁 閲覧者ノ心得
 死ハ染料 生ハ布 汝レハ 蝋ナルモノナリヤ?】

快楽に濡れる肌
煌きに埋もれて 恣に踊れ 名声よ
愛し花が咲きし日は
今や月光の下 砂礫に舞う夢よ
望みうる全ては
虫達が鳴く闇の彼方の果てへーー

“人に会えども 黙して語る者は無く
 汗は尽き果て 飢渇を満たす物も無く
 男である事を殺された命は 屍者の服を剥ぎ
 牙を剥く 全て無くしても尚……

 『誇りなど忘れよ
  目指す物があるなら 嫌悪を口に入れ 糧にせよ
  その業を謗るは立上がる蜃気楼の中でしか生きれぬ
  御枷の住人よ……何も無いまま逝きたいのなら
  嗤えよ 聖人君子ども』”ーー

黄みがかった燭台に点された炎
夜の帳を照らすその橙色を、
彼はただ、膝を抱えながら見つめて居た……

“枝垂れた花圃に包まれし、禁断の日よ
 甘き責め言 朱に染まった耳朶を打つ
 汗ばんだ頬に張り付いた黒髪は
 被り布の秘密 閨を出た二人は、歌鳥と美姫よ

 オーラム帝国東部属州に轟ける
 彼女の母に見初められ
 蝶よ花よ歌鳥は…夢を見た
 良き声で囀ずる詩人は、
 自らの子の様に愛されど……
 愛玩動物は、
 動物でしか無いと言う事を忘れた 仔は...…
 『......っぁ゛あ゛ああ゛ぁ...!!』”ーー

それは、回想を振り払う様に
灼熱の太陽から逃れる様に
彼が踏み込んだ闇の中、
砂の吹き荒れる音が遠ざかるその奥で、
緩やかに廻るその本は、
妖精の粉をはたいたかの様に煌めいて......

「僕に見惚れてるの?
 良いよ...じぃっと見つめても
 さあ......、おいで
 気が狂うほどの快夢を魅せてあげよう」

「「おいで」」

どこからか顕れ すべらかな胸元に
本を抱いて艶笑するその稚児に
口の端を歪め 哂う詩人の問い

「もう腹が減ったのかい?
 哀れな“蝋纈の君”ーー なら......、
 “外食”と行こうじゃないか ほら」

見渡せば果てた男達 山と積み重なり
干からびた身体が さざめいた......
眉根に皺を寄せ、引ったくった外套を
鼻を鳴らしながら羽織りて、稚児は言う

「......“蝋の対価”だ 君の願いを叶えに行こう」
「ああ 叶えに行こう」


“精霊注解により記動します”
       ーー蝋纈の搜索者【開書】

「世界よ、魔導書の契約者
 デルツァーラ・バルドーの名に於いて記述する
 禍つ闇 焦熱の向こう 数百の眼 手を伸ばし続ける蔓
 大いなる深淵より来れ 使役の印 伍
 ≪身悶える背徳の姉弟≫召喚ーー!!
 さぁ、悦楽を喰らい尽くせ」

『吾レハ、人ニ非ズ 焉ンゾ 蝋ナルモノタランヤ』
『吾レーー』『生を染め抜くものなり』

「砂漠もこれで見納めだなァ......フフ...ハハハ!!
 姫よ、今お迎えに上がりますーー」


潮の引いた街、灰の降る夜
作詞:Asage
作・編曲:orphario
歌:香


その灯の行く先は、きっと良い所だと祈って

・スーリヤ-王族嫌いの王女。平民兵からの人気が高い。
      戦場を駆り、夫である王子を兇刃から守る。
*籠火送り-年の瀬に行う祭り。罪を懺悔し、年の感謝を
      天に送る。光を魂に見立てる風習がある。


人馬宮の 遠い満月の夜
橋のほとりで
地上に煌いた星空が
いまか いまかと待っている

“keaw keaw おどろう
 輪になっておどろう
 今日は籠火送りの祭りの日”

あぁ せきを切って
旅立ってゆく
籠火達は つぎの世界へ
潮が引いた街 廃墟の中
まばらな声は 朗らに歌う

さみしさの顔 照らずような
蜜蝋の灯火
ふぅわりと 浮かび立つ紙灯篭

華やかな音が響いているーー


“keaw keaw おどろう
 輪になっておどろう
 今日は籠火送りの祭りの日”

あぁ 征服者の骸を積み
聖なる河も
兵士たちの心も黒ずんでいる
この小さな国を守るため
いくつの走馬灯がながれた?

“路地裏の泥のなか
 蓮の花のように 曇らぬ強い瞳
 雲の上の家に嫁いだ少女は
 とても幸せだった...そうだろう”

果たせずに暮れた 約束達
兵士たちは最後まで持っていくよ
抱き締めた身体 その冷たさ
二度ともう出会う事が
無いようにーー

“王女の御霊が黒夜へのぼってゆく
 何かを きらきら零しながら
 潮が引いたのなら 次が来るのだろう
 ならば今は笑え 歌を唄おう”

“keaw keaw おどろう
 輪になっておどろう
 今日は籠火送りの祭りの日”

[Fabulatore] nearly equal

01.The Zeroth Law
02.Missing Link
03.Parallel

之前說這片斷貨了…
沒想到這回 M3-36 又冒出了幾片庫存
當然是不可錯過。

…閃光。

The Zeroth Law
作詞:志筑あさげ
作・編曲:orphario
歌:びっと
声:びっと & 香


高度ま科学技術を持ち、繁栄を築きながらも
足元から崩れ去る様に減ってゆく世界人口。

・Dietrich-万能執事型自動人形。苦労性。
・お嬢様-思い立ったが吉日系破天荒お嬢様。
・新型自動人形-人という種の保存が最優先事項。


手を伸ばして追い掛けても、その背中にもう届かない
時の風が拐ってゆく、この手に残る体温ーー

傷だらけの自動人形は夢を見続けている
目覚めの時が、終わりの始まりと……

「冒険して崖から落ちたり、貧民街へ行ってみたり
 うちのお嬢様はもう…」

執事役の自動人形は、
日々彼女に振り回されては困ってた
でも、それが嗚呼 彼の仕事だったから

ーー【自動人形に関する三原則】

“薄汚いスクラップになるまで尽くし、
 人を護れ 服従しろ 自分の身も護り通せ!
 その三つを果たせぬなら……、
 自壊を以て贖えよ!”


『ーだからね さようならだよ、ディトー』

《Org System access.》
《Update data behavior. rrm extend.../》
《complete.》 -Activation Code [******]
《accept.》
《_Oldtype/Mc "Dietrich" sleep mode shift.》
《behavior: own save》

世界は黒い雨にひたされて進む 病みの中へと
雨が通り過ぎた後、人の影は消えてーー

守る事が存在する意味だった
自動人形達は、徐々に狂い始めた


「生きている者達を探せ
 我らの主、ホモ・サピエンスを絶滅から救い出せ
 その為なら、何をしても我々は赦されるのだ
 “Violation, Multiple birth, Reiteration. and more!”
 全ては、第零法則の下、人類の為に…!」

『私が最後の一人とか、笑っちゃうよね
 ……大好きだよ、ディト だからーー』

手を伸ばして追い掛けても、
その背中にもう届かない
独りぼっち、気丈な笑み、微かな涙跡

“三原則”に起因する本能よりも
ただ大切な あたたかな胸でかしずく
家族になる 傍に居ると
そう抱き締めたのに……

目が覚めて叫ぶ 想いの後先

「自壊しろ…始まれよ……
 死なせてくれよ!!」

『いやっ…、この変態ストーカーロイド!
 私の…何が見たいって言うの……!』

『お嬢様のおしめはわたくしが替えました』

『……』

『強いて言えば、花嫁が見たいですね』

『ぁああ!もう!私を、自由に、させろー!』

『駄目です 認められません』

『きぃーー!』

『さぁ、お勉強のお時間です
 今日はプログラミングのお勉強をしましょうか
 大切な人を救うのに…、
 役に立つかもしれませよ?』


Missing Link
作詞:志筑あさげ
作・編曲:orphario
歌・声:びっと & 香


時は××世紀末、Armeria王国では大航海時代を迎え
人々は、熱に浮かされたように富を求めていた。

・少年-格好つけたがりの新米傭兵。貧乏。
・少女-看護系修道女見習い。裕福。
・商人-新航路貿易計画の賛同者を募る。


『夢は、茨が渦巻く道のその奥にある
 夢に手を伸ばすのなら…ーー』

新航路開拓に沸き立つ大河を一望出来る高台
其処には、薔薇の庭園を擁する
小さな修道院巡礼教会がある

吹き抜けて去く風を見送った
微笑みかけた場所には、もう何もない……
それはもう不思議な事では無いのだと薄く笑って、
目を伏せた彼女は、祝詞の続きを口にしたーー

『それなら……、どうでしょう
 ここは一つ、私に賭けてはみませんか?
 ーー貴方の腕を見込んで、頼みたい事があるんです』

当たり前の日々がゆくその先に待つ未来は
もう交わらないだろう 暗い別れ道
その未来を変えるには 同じ世界を歩むには?
茨に巻き付かれても それでも、言えなくて

別れが余計辛くなる事が 頭では解って居るのに……

未だに踏み出せずに居る 今まで通りの明日を
信じる君の笑顔を 踏みにじる覚悟が出来ない
それでも、言わなければ


少年は幼く、また少女も幼かった…

貧乏な家に産まれた少年は、
鏡に映る誰かの顔をした自分と
話し合うという事しか知らず

裕福な家に産まれた少女は、
誰しもがやがて、
鏡を覗いてしまう日が来る
という事を、知らなかった


「夢に手を伸ばすのなら…、
 それ以外のものは捨てないと だからーー
 ぼくは、この風景を捨てて往くよ」


もう遅いよ、今更だよ

『きみが決めた夢だもの 私は応援するよ』

ねえ、笑えてた?

他愛ない時間重ねて 触れ合った陽だまり達
私の手を引いてくれて いつも傍にいた
あなたの笑顔 もう見れないんだね

いつまでも、泣いてられないね

流れる涙拭ったら 抱えた膝を離して
夜空を仰ぎ詠うの 古びた祈りの詩を
神様。聞こえて居ますか?

「お願いします…
 彼はどうか、貴方の加護を」

そうして 出来れば、

過去という名の楽園 振り返らずに済む様に
忙し過ぎる毎日 立ち止まれないその理由を、
私に、御与え下さい…

ーー月光に射抜かれて舞い上がる薔薇の花びらが、
遠い彼方へと流れて往く
頬を撫でる風は、涙の味がした


Parallel
作詞:Lanthan
作・編曲:orphario
歌:びっと
声:香


終わりは白い病棟の一角から

声を斯けて消えてゆく、見舞いの言葉
白い窓の枠から筒抜けた
声を潜めて私語かれた、本当の言葉
白い窓の枠から筒抜けだ

何となく察していた思惑は
看取る様な其の眼光で
認めてしまったから
腐り掛けた耳を引き千切って
色の欠いた瞳も捨てて

消え入りそうな声で哂う、歪んだ顔
朧気な希望に目を伏せた
消え入りそうな声で笑う、優しい顔
朧気な意識は消え失せた

幾度も怯えてきた想像は
外で待っている
約束の為に御引取り願った
涙で滲んだ想いを隠した
蝕まれた自分を繕って

緩やかに身罷かる、虚ろな身体
半端な感傷は投げ棄った
黒い想いに殉じる、虚ろな心
撞着する病に身を投げた

全てを受け入れて生きていれば
喪わない今が在ったのかもしれない
幼い頃、思い描いていた筈の今日は
掴んだ現実の中から姿を消していて

訪れた描かれた未来
砕けた描いていた未来

始まりは黒い部屋の一角から
玻璃の夜、
貴方と交わした約束のすぐ側で…