[六弦アリス] 夢想演舞 月之理

01.家を忘れて三千里
02.月光ソクラテス
03.危険なゆらめき
04.夜更かしチルドレン
05.美鈴革命
06.-Silence-
07.守るべきもの
08.仄暗く紅

潮棒德。

家を忘れて三千里

原曲：春の氷精 (妖精大戦争)
編曲：六弦A助
文章．歌：櫻井アンナ


北風に凍てついて　思い出せぬあの日

薄雲晴れぬ宵　月影滲ませた色
時折胸騒ぎ記憶も霞がかる

風が吹いてアタシを包んだ
それはアタシの家が無いことを表す

何故消えたアタシの家？　記憶もおぼろげて
忘れてた事、それすらも忘れたまま
何故消えたアタシの家？　記憶もおぼろげて
冬まだ記憶を凍りつかせたままで


春風そよぐ朝　煌めく朝日の下に
凍てつく記憶溶け瞬時に思い出した

もう許さない何て酷いことを！！
今忘れてた事棚上げで怒り全て向け

さあ行くわ容赦せずに本気で立ち向かう
何故見ない？　アタシはここ！　そちらは人よ！
ほら強いアタシはここ　最強なんだから
今日もまたすれ違う一日の始まり

月光ソクラテス

原曲：ルーズレイン (妖精大戦争)
編曲：六弦A助
文章．歌：櫻井アンナ


思い悩むより成すべきもの見て
進めば開ける新たな道へ


一つのものだけにのめり込んでみれば
見えぬものもいずれ姿現すだろう

歩む道も見えず振り回されるのは
己を持たぬ者　悲しき運命かな…

真摯な姿を人に見せつけて
浴びて賞賛はまやかしであり
成し遂げる者は己に素直で
気付けばまたほら答えは見える


時に回り道で焦りが支配する
そんな時は常に続くものではない

どんな時も笑っていたい　そんな密かな意志
心映した私の魔法　強き力を秘めるだろう


思い悩むより先ずは踏みだそう
進めば開ける新たな道へ
真摯な姿を人に見せつけて
浴びて賞賛はまやかしである

真摯な姿を人に見せずとも
為しえたものだけ秘めていればいい
成し遂げる者は己に素直で
気付けばまたほら、答えは出るだろう

危険なゆらめき

原曲：メイガスナイト (妖精大戦争)
編曲：六弦A助
文章．歌：櫻井アンナ


星屑散りばめ君を迎えよう
歴戦の果ては私がお相手だ

日頃の成果を試す楽しみは
言葉で示すは興ざめというもの

だから今は何も言わずここまで来て
来れるならね♪

夢を映したような魔法　目映けれど命奪う煌めき
早く交わして私の下、近づきたい？
――それは叶わぬ想い。


星屑散りばめ君を遠ざけて
クスリと笑えば頭に血が上る♪

だけど君はものともせず私のもと、辿り着いた

なんて楽しませる展開　競り合う気が私を熱くさせる
今宵何処まで行こう君と
望むならば永遠に繰り出す魔法
過去の私を思い出すよ　弱い頃は諦めぬ心、胸に
今宵何処まで行こう、君と
望むならば永遠に繰り出す魔法

夜更かしチルドレン

原曲：可愛い大戦争のリフレーン × いたずらに命をかけて (妖精大戦争)
編曲：六弦A助
文章．歌：櫻井アンナ


一人安らぐ夜の部屋　ランプの光にまどろむ
今宵月夜も素晴らしく　夢に落ちるまでの時間

静けさの中を彷徨う衣擦れの音もどかしく
私の立てる音だけが素敵な部屋を支配する

もう0時も回りお休みの時間よ
早く寝なきゃお肌に悪いというから…

羊が一匹、二匹、三匹、奴らがやってくる！
夜の静けさ突き破り扉は開け放たれた
羊が一匹、二匹、三匹、奴らがあらわれた！！
夜の静けさ突き破り容赦なく捕らわれの身


「そのお化粧はケバすぎね。
バカっぽいったらありゃしない」
私の顔をのぞき込み上から目線でドヤ顔

これはあなたたちのせいよ！！
メイクのせいではないのよ！！
言い放つ前に奴らは部屋の中を漁りだした。

昼も夜も起こされてる私は何時寝たら良いの？
寝る時間も奪われては夜の妖精も形無し…


羊が一匹、二匹、三匹、奴らがやってくる！
夜の静けさ突き破り扉は開け放たれた
羊が一匹、二匹、三匹、奴らがあらわれた！！
夜の静けさ突き破り容赦なく捕らわれの身
羊が一匹、二匹、三匹、奴らがやってくる！
羊が一匹、二匹ほらまた奴らがやってきた

美鈴革命

原曲：明治十七年の上海アリス (東方紅魔郷)
編曲：六弦A助
文章．歌：櫻井アンナ


虐げられる毎日　私は不平も謂わずに
尽くします貴方の為　今宵も一人で
鳥のさえずりに目覚め　館には誰もいなくて
これはどうしたことでしょう　理解できずにいた…

山の様に積まれた書籍は読み放題
紅茶も御菓子も食べ放題！！

私の時代が来た　邪魔な物は何処かへ
今日は何して過ごす？　心が踊る♪
夢の様なひととき――。邪魔な物は何処かへ
私を狙うナイフその陰もなし


楚々とした振る舞いから王者の品格が生まれ
私こそが主だと館は語った

そんな私の時代、ついに終わりを告げる。
それは赤瞳の少女のもの

私の時代は去り邪魔な物がはびこり
眠る事も許さず私を見張る
夢の様な事等ありはしない、この世に
あとは同じ毎日、繰り返すだけ。

-Silence-

原曲：ラクトガール　～ 少女密室 (東方紅魔郷)
編曲．文章：六弦A助
歌：櫻井アンナ


静けさ極まり、知識極まり、このわだかまり誰のせい？
その星瞬き、光きらめき、逃げ足また、風任せ
次から次へと奪われる其れ、全て私の所有物
その星瞬き、光きらめき、今宵コソハ逃スマジ――。

これは全て私の本。お分かりかしら。
誰のもので、誰の部屋か、あの黄色に分からせて！

いつも私のものを奪い、白い歯を『キラリ☆』

「……」

怒りは極まり　書物を開き「魔理沙の消し去り方とは…」
スペルが発動！　喘息発動！　逃げ足また、風任せ
次から次へと奪われる其れ、全て私の所有物
その星瞬き、光きらめき、咳をしてもまたひとり

今宵もまた、ひとり読書。音読しましょう。
夕べの事、忘れたくて声に出して読むのです。

ふいに気配がして振り向く　白い歯が『キラリ☆』

「……」

静けさ極まり、白さ極まり、笑顔きらめき、――殺意アリ。
その星瞬き、無駄なまばたき、逃げ足また、風任せ
次から次へと奪われた其れ、全て私の所有物
気力は極まり、賢者の石で、今宵コソハ逃スマジ――。

「ソレモ、ソレモ、私ノ物デス。イツモ、イツモ、、、アナタハ」

怒りは極まり　書物を開き「全てを無に帰す方法･･･」
スペルが発動！　喘息発動！　夕べの悪夢再び
次から次へと奪われる其れ、全て私の所有物
その星瞬き、白さ輝き、咳をすれば響く部屋

守るべきもの

原曲：月時計　～ ルナ．ダイアル × メイドと血の懐中時計 (東方紅魔郷)
編曲．文章：六弦A助
歌：櫻井アンナ


“つないだ手には例えようの無い程、孤独があり
握り返したその手を守る事を誓った”
(※或るメイドの記録)


私はあの日、身寄りも無く彷徨い歩いていた。
外は激しい雨音と、吹きすさぶ強い風――。
夜が来る頃、私の孤独を雪が埋めた。

降りしきる雪、空白の記憶、白く移ろう世界。
次第に遠のく意識の向こうから影、ひとつ―――。

視線の先は白く染まる世界と少女ひとり。
それは冷たい、だけど温かい瞳の色。


私の記憶、、、それはあの日からで良いのだと思う。
あの日、彼女に会わなければ私はまた、独り…

降り止まぬ雪、白く照らした。――二人が出会う世界。
二人をつなぐもの、、、それは降り積もる雪の果て。

あの日の誓い、それは彼女の為に？　私の為？
つないだ手には例えようの無い程、時と孤独。
握り返した白く小さな手には涙の跡
私はそれをただ守りたい為に生きている。

仄暗く紅

原曲：亡き王女の為のセプテット (東方紅魔郷)
編曲：六弦A助
文章．歌：櫻井アンナ


幼い姿に宿りし魔物は
紅の月夜に目覚め闇を彷徨う
朱に染まる瞳に微笑み湛えて
誘えば誰もが許す艶めく膚

あら貴方も私のモノになりたいの？
今宵は鍵をかけず待っていてね。

麗しき者　夜を統べし者
誰も知らない幼子の秘密
憂い湛えた瞳が語る
重ねた月日物語る暗き色


新月の夜は華を添えましょう
誰も彼も虜にする幼い姿

あら貴方も私のモノになりたいの？
だけど今宵は少し甘えさせて

残酷な姫　お眠りなさい
全て闇夜が包み隠すでしょう
憂い湛えた瞳に涙
重ねた月日物語る暗き色

麗しき者　夜を統べし者
誰も知らない幼子の秘密
憂い湛えた瞳が語る
重ねた月日物語る紅き色
永遠の夢